写ルンです、か?
いぬ◯、カワトウ、木村華子、中澤有基、藤生恭平、優子、横山隆平

1,000円+税 | 文庫本 105×148mm | 90ページ | カラー

Published in 2017

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写ルンです×CITYRAT press.
写真集出版レーベルシティラットプレスの若手写真家達が、写ルンですの協賛によりいただいた” 写ルンです” で撮り下ろした作品集。

写ルンですでも撮れるのか? 写ルンですだからこそ、撮れるのか、そこに可能性はあるのか。
作家それぞれの写ルンですをめぐる7つのフォトストーリー。CITYRAT pressの若手写真家達によって紡がれた写真と言葉は、時に滑稽で時に文学的で、時にノスタルジック。デジタル全盛期において、もっとも簡素でシンプルなカメラの”写ルンです”で見えてくるものとは、、、。

『写真の写真のための写真。そんな楽しさを呼び戻してくれる魔法の道具。』ー いぬ○

『そういえば以前にこんな場面に遭遇してシャッターを押したかもしれないが、なんだか自分が撮った気がしない誰のものでもない写真を見ている。』ー木村華子

『液晶画面ですぐに確認などできないのだから、撮ったものよりも次撮るものへと自然と移っていく』ー横山隆平

『勉強机で眠っていた未現像の使い捨てカメラは捨てきれずに未だに実家のクローゼットに残っている。この機会に現像してみようと思う。17年も前の自分とその風景に邂逅することを期待しながら』ーカワトウ

『思考よりも反射や反応に近いその行為は、コンセプトや思想に固まっていた自分にとって、シンプルでたまらなく心地よかった。』ー中澤有基

『写真を見て、フッと一瞬でも気持ちが緩んだり、肩の力が抜けて、楽しい気持ちになってもらえたら嬉しい。これからもそういう写真を撮っていきたい』ー優子

『次々と花火は打ち上げられていくが、会場の上空にどんどん分厚い雲が低く停滞し始めた。打ち上げた花火は尾を引き雲の中へと消える。数十万の花火師とそれを見に来ていた人たちは、雲の中に消えていくその年の力作をただただ見届けていた。』ー藤尾恭平


Artist Information
木村華子 Hanako Kimura
同志社大学文学部美学芸術学科卒。京都府出身、大阪市在住。
フリーのフォトグラファーとして雑誌や広告などの商業写真を撮る傍ら、自身のライフワークとしての作品を定期的に発表する。
2017年に作品集『はじまりの終わりは、おわりの始まり。』を発表。近年の主な展示に『写真庭園プロジェクトVol.1 発光幻肢』(2016/gallery Main)、『写真庭園プロジェクトVol.2 眼火閃発」(2016/中之島Spinning)など。2017年開催のコンペティション「第16回 写真1_WALL」にて審査員奨励賞(菊地敦己選)受賞。
写真のみならずインスタレーションやドローイング、立体制作、執筆活動も行う。

優子 Yuko
1980年生まれ。京都市在住。3年くらい前からスナップ写真を撮りはじめる。2015年キヤノン写真新世紀佳作受賞(さわひらき選)。2016年11月に初個展『ちょっと宇宙(そこ)まで』
普段はOL。ときどき作家活動。

横山隆平 Ryuhei Yokoyama
モノクロフィルムによる都市写真を中心に作品を展開。Photography Magazine 81LAB.、CITYRAT press立ち上げに参加。主な作品集に「酔っぱらったピアノ弾きのようなやりかたでシャッターを押せ」、「果たして路上は、都市のネズミの書く詩のように続いてゆく」等がある。2016年写真家・内倉真一郎と共にゲリラ展示プロジェクトPIS/ピス(Photograph in the street)をスタート。近年の展示に「沈黙と静寂」(京都 元・淳風小学校 KG+ 2017)がある。東京都在住。

いぬ◯  inumaru
昭和63年生まれ、
ビジュアルアーツ大阪夜間卒、
広告スタジオ勤務。

藤生 恭平 Fujio Kyohei
1989年三重生まれ、京都在住。主な展示に 『Moldy Memories』(綠光+marüte 2016年)、『玉と朴』(galleryMain  2016)、『働く労働者』  (galleryMain  2013)

カワトウ Kawatou
1983年宮崎県生まれ。プロセールスマン。全くの無名、これといった受賞歴は無し。2010年大阪産業大学大学院卒業。2012年写真表現大学本科修了。フリーのフォトタブロイド誌「Noiz」の発行や、インディーズ写真集レーベル「CITYRAT press」の立ち上げなど、大阪を拠点に活動。主な個展に「KEIHANSHIN FRONTIRE ZAPPING」(Port Gallery T)、「Chocomint Pink Salon」(galleryMain)など。

中澤有基  Yuki Nakazawa
1980年生まれ、京都市在住。2002年ビジュアルアーツ大阪卒。galleryMainを主宰、KG+プログラムディレクター、などを務めながら写真作品を発表。主な展示に『震える森、焦点の距離』(2013/gallery 9 kyoto)、『無関係な関係、適切な距離』(2016/galleryMain)、『無関係な関係、空白の定義』(GalleryParc/京都)など。アートフェア『FOTOFEVER ARTFAIR PARIS』(Carousel du Louvre)に2014年2015年に連続して出展。外部での写真企画やディレクションなども積極的に行う。

 

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